民訴基本判例集

百選は原則として民事訴訟法判例百選(別冊ジュリスト145号、146号)を指します。

[大審院]
大判昭和10年10月28日民集14巻1785頁 百選38
被告側氏名冒用訴訟
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大判昭和11年3月11日民集15巻977頁 百選39
被告側死者名義訴訟
[最高裁]
最二判昭和23年4月17日 民集2巻4号104頁
弁論再開を裁判所の専権とした例
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最判昭和31年4月3日民集10巻4号297頁 百選185
判決理由中の判断に対して勝訴当事者が上告の申立てをする利益はない
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最判昭和32年6月7日民集11巻6号948頁 百選148
ダイヤの帯留め事件(一部請求)
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最判昭和33年4月17日民集12巻6号873頁 百選44
選定当事者の肯定例
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最大決昭和35年7月6日民集14巻9号1657頁 憲法判例百選II-96
調停強制を違憲とする判決
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最判昭和36年3月24日民集15巻3号542頁
明渡請求の訴訟物について旧説を前提に申立外の事項について判決したとして破毀差戻した事例
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最判昭和37年8月10日民集16巻8号1720頁 百選147
明示的一部請求の残部請求は可能
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最判昭和37年11月27日判時321号17頁
錯誤の抗弁に重過失の再抗弁が主張されている場合、重過失の有無を判断しないで錯誤無効を認めた判決は理由不備の違法がある
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最判昭和41年7月14日民集20巻6号1173頁(百選I-13)
死者名義の訴えに関する当事者の確定
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最判昭和43年4月11日民集22巻4号862頁
交通事故による治療費について調停成立後に被害者が死亡したケースで、後遺症による死亡の慰藉料は調停の「既判力」に触れない。
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最判昭和44年2月27日民集23巻2号441頁 百選第2版27
不法行為と因果関係ある弁護士費用の賠償が認められた例
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最判昭和45年4月2日民集24巻4号223頁 百選70
決議取消しの訴えの利益が消滅した例
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最大判昭和45年11月11日民集24巻12号1854頁 百選49
任意的訴訟担当の適法性が認められた例
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最判昭和48年4月5日民集27巻3号419頁(百選第3版83事件・萩屋昌志)
不法行為の損害賠償請求の訴訟物は一個とした例
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最判昭和48年10月11日判時723号44頁 百選16
金銭債務の債務不履行で弁護士費用の賠償は認められないとされた例
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最判昭和50年10月24日民集29巻9号1417頁百選109
ルンバールショック事件
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最判昭和50年11月28日 民集29巻10号1554頁
チサダネ号事件
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最判昭和52年3月15日民集31巻2号234頁(昭46(行ツ)52号)280頁(昭46(行ツ)53号)百選2
富山大学の単位認定が部分社会の内部規律であるとして司法審査の対象外とされた事例
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最判昭和56年4月7日民集35巻3号443頁百選第二版1
板まんだら事件
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最判昭和56年4月14日民集35巻3号620頁 百選135
弁護士会照会に漫然と答えたことがプライバシー侵害とされた例
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最判昭和56年9月24日民集35巻6号1088頁 百選90
弁論再開が手続的正義の観点から必要とされた例
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最判昭和60年12月20日判時1281号77頁 百選48
豊前火力発電所差止訴訟=紛争管理権を否定した事例
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最判昭和61年7月10日判時1213号83頁
物権的請求権の被告適格
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最判昭和63年1月26日民集42巻1号1頁 百選11
訴え提起に不法行為の余地を認めた例
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最判平成元年9月8日民集43巻8号899頁
蓮華寺事件で、法律上の争訟と認めなかった例
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最判平成4年4月28日判時1455号92頁、判タ815号144頁
公示送達による敗訴判決確定に対して、控訴の追完を認めた例
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最一小判平成4年10月29日民集46巻7号1174頁
伊方発電所原子炉設置許可処分取消請求事件で、原告適格は認めたが請求は棄却した例。主張立証責任に特色あり。
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最二小判平成10年6月12日民集52巻4号1147頁
金銭債権の一部請求訴訟で敗訴した原告が残部請求の訴えを提起することは、信義則に反する
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最三小決平成11年3月9日(平成一〇年(ク)第六四六号)
原審裁判所は民訴法312条1、2項に規定する事由に該当しないことを理由として上告を却下することはできない
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最二小決平成11年4月8日(平成10年(受)第475号、第476号損害賠償請求控訴、同附帯控訴事件)
上告受理申立に不受理決定がされたときは、附帯上告受理の申立は、それが上告受理申立の要件を備えるものでない限り、その効力を失う
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最二小決平成11年4月23日(平成一〇年(受)第六四四号、同年(オ)第二一七七号)
上告受理の申立てに対して附帯上告を提起し、又は上告に対して附帯上告受理の申立てをすることはできない
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最判平成11年6月29日
解除条件成就の抗弁を認めながら成就作出の再抗弁に判断をせずに判決した場合でも、上告理由たる理由不備にはあたらない
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最決平成11年11月12日民集53巻8号1391頁1787頁
銀行の貸出稟議書が自己専用文書と認められた事例
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最判平成11年12月16日 民集53巻9号1989頁
特定の不動産を特定の相続人甲に相続させる趣旨の遺言がされた場合において、他の相続人が相続開始後に当該不動産につき被相続人から自己への所有権移転登記を経由しているときは、遺言執行者は、右所有権移転登記の抹消登記手続のほか、甲への真正な登記名義の回復を原因とする所有権移転登記手続を求めることができる
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最判平成14年4月12日民集56巻4号729頁
外国国家の主権的行為については,国際慣習法上,民事裁判権が免除される
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最判平成14年2月22日判時1779号22頁、判タ1149号3頁(百選第3版2事件・山本克己)大経寺事件
宗教団体内部紛争を法律上の争訟と認めなかった事例(反対意見あり)
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最判平成15年2月21日
民訴法260条2項による損害賠償を、上告審として命じた事例(コメント付き)
[高裁]
名古屋高金沢支決昭和46年2月8日判時629号21頁 百選17
イタイイタイ病訴訟で訴訟救助の資力要件緩和を認めた例
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東京高判昭和52年7月15日判時867号60頁 百選118
無断録音テープの証拠能力
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大阪高決昭和54年2月28日判時923号89頁判タ389号100頁 百選34
移送の要件の解釈
[地裁]
広島地決昭和61年11月21日判時1224号76頁 百選136
診療録の証拠保全について改竄のおそれの具体的主張を必要とした例
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名古屋地判平成11年8月4日判例集不登載
被告の当事者能力がないこと、および請求原因の特定がないことを理由に、口頭弁論を経ないで却下された事例
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東京地判平成14年10月15日判例集未登載
名誉毀損に関連して、民事訴訟法208条に基づき被告の主張の真実であることを認めた事例
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東京地判平成14年12月27日判例集未登載
不正競争防止法に基づく差止請求権の不存在確認請求について、訴えの利益を認めた事例

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